『Chat GPT時代の「受験の変化」と「子どもに必要なスキル」~小学校受験&中学受験の試験を実例に~』
- 開催概要
- 小学受験・中学受験について考えるウェビナーに参加した走り書きメモ
- 子どもの国語力が求められている
- 小学校受験では、準備してきていないその場での独創力が見られている。
- 質問:子どもの考え方の整理をする場合、子どもが話をしていて、その説明がわからなくても聞いていのか。親からこういうの分かりやすいよって教えてあげた方が良いのかどうか。
- 説明する力をつけたい場合
- これからの時代に、子どもたちに求められるスキルは?
- 勉強も習い事も、学ぶ姿勢という点では共通点がある。
- 世の中の変化のなかで、親ができることは?
- ゲームやYoutubeの有効性!?
- 時代が変わり伝統校よりも新興校の方が時代の変化に柔軟に対応している印象があります。伝統校と新興校のメリットデメリットは?
- 時代の変化に、より試験内容も変わってきているが。それが果たして入学後の学校でも活かされていくのか、結局、受験のための勉強になってしまうのか、勉強の内容も変化して行くのか
- 3教科で入る高校からの入学者と5教科で入る中学からの入学者の違いは?
- 中受・小受の早期化について
- 小学校受験と中学校受験の共通項は?
- 受験予定のない子は小学生時代に何をしておくといいのか?
- この時代に子育てをしている親へのメッセージ
開催概要
【日程】2023年4月20日(木)
【時間】10:30〜12:00終了予定
【人数】500名様(定員になり次第締め切りとなります/最少催行人数30名)
※登録していただいた方に限り、後日アーカイブ配信あり
【参加費】 無料
【講師】
大原英子(小学校受験専門『コノユメSCHOOL』会員制オンラインサロン『コノユメサロン』)、
矢野耕平(中学受験塾『スタジオキャンパス』)50音順
【視聴方法】 Zoomウェビナー( https://zoom.us/ )【セミナーの内容】
・大原先生、矢野先生による、これからの時代の「受験の変化」と「子どもに求められるスキル」についての対談
・質疑応答(申込み時にいただいた質問からいくつかを事前に選び、大原先生、矢野先生がお答えします)
【申込先】
https://form.contentdata.co.jp/enquete/frau_8188/
講師:
小学受験・中学受験について考えるウェビナーに参加した走り書きメモ
子どもの国語力が求められている
子ども達って何か自分が思ったことを口にする、インプットーアウトプットすることが重要。
そのトレーニングをいかに長く続けたかという蓄積が「国語的な力」に全部変わってくる。(矢野)
子どもに会話をさせる。子どもの会話量がすごく大切。
親が先回りして、「道にチューリップ咲いているね。黄色いチューリップがあるね」とかを言わず、子ども発信で道端のチューリップの話をするようなことを大切にして、見守ることが国語力につながる。(大原)
問題で回答する力をつけるというところは小学校受験も中学校受験も同じ。感想を自分から言える環境をつくると良い。(矢野)
ブリッジというトレーニング(ABCという3つの関連性のない言葉を120字で繋げて話をつくる)が国語力を養うには有効(矢野)
オノマトベは子どもによって活用能力が大きく違う。子ども扱いしないことが大切。(大原)
小学校受験では、準備してきていないその場での独創力が見られている。
例えば、慶應横浜初等部では絵を描いて、一度全員の分が回収されて、シャッフルされて、他の子の絵が配布されて、そこに書き足して絵を完成させるという問題。
青山学院初等部では、工作をつくるときに色々な材料を使うときに、材料のなかにバトミントンのラケットやハエたたきなど、普段工作では使っていないものが与えられて、そこから独創性が見られている。
正解がない問題は、自分が正解だと思えるものを自信をもって言えるかどうか。活き活きとアウトプットできるか。(大原)
質問:子どもの考え方の整理をする場合、子どもが話をしていて、その説明がわからなくても聞いていのか。親からこういうの分かりやすいよって教えてあげた方が良いのかどうか。
まず、子どもに「いいたいこと」をアウトプットさせてから、親が「こういうこと言いたかったんだね」と言い換えてあげる。
子どもの発言を否定しない。最後まで聞く耳を持ち、話の終わりに言い換えをしてあげるのが有効。(大原)
どんな子どもの発言でも「面白いね!」、「その発想いいね!」、などと反応し、否定しない。
褒めてあげると言うことに対して、子どもにとって安心な場が生まれる。(矢野)
説明する力をつけたい場合
小学校受験では最近求められている会話力。
受験での説明は、会ったことない人に対しての手紙みたいなもの。自分のことを知らない人に伝えるのだから、わかりやすく、丁寧に話すトレーニングをする。(矢野)
小学校受験で絵画がある理由は、文字が書けない子どもたちの発信方法が絵画であるから。
「絵やお話で君の考えを伝えるんだよ。お手紙のように絵を描く。」(大原)
※最近の子たちは、他者不在な子が多い、自分しかわかっていない。(矢野)
これからの時代に、子どもたちに求められるスキルは?
そもそも勉強を楽しいものと自分から最初から楽しんでいるは子は少ない。
勉強を親からやらされているけれど、やってみた結果の「できた!」が大切。
小学校受験は中学校受験に比べて難しいわけではない。一定の時間、机に向かって、ペーパーもクイズ形式だったりする。
やってみて、ちょっと楽しいなと、面白いなというところから、楽しさを広げ、持続させるのは親の力量。(大原)
過去の体験や経験を取り出して、応用できる力がないと小学校受験は対応できない。
みんなで一緒に一つのものを作る行動観察では、その場で考えるとしても過去の成功体験を活かして発話する。
前にうまくいかなかったこと、うまくいったことなどの体験量が行動観察の本番での行動にあらわれるから経験がものをいう。(大原)
勉強も習い事も、学ぶ姿勢という点では共通点がある。
「勉強って受験のためでもないし、百点取るためのものでもない。
人生においてお金とか名誉とは無くなることもあるが、身に付いたものはなくらない。
だからいろいろなことに頑張る姿勢とかを自分に身に着けることが大切。」という教育ママだった母の教えが今がよくわかる。
何かに取り組むという経験。
辛いから逃げていて何かしらでできるのだろうか。
別にできなくてもいいからまずは一緒に頑張ってみる。
これをできるようにするための取り組みと一緒に考えていく。
上手くいかなかったら変えたらいいし、得意不得意はある。
でも、できないからやりたくないからと、それで逃げたら、スポーツだって、勉強だって他の事だって何もできなくなる。だから頑張ろうと伝える。(大原)
世の中の変化のなかで、親ができることは?
親が勉強を見るのではなく、一緒に楽しんであげる。読書が好きな親の子は読書が好きで、親が楽しく勉強する子は勉強が好きだったりする。(矢野)
この先、どんな社会になるか誰もわからないからそのためにスキルは分からない。
だからこう、その社会に対応する力。そのために必要なスキルとは変化に対応するスキル。失敗してもチャレンジするスキル。
子どもが好きなことを起点に、楽しみを広げてみる。
親が一緒に楽しむ。(大原)
ゲームやYoutubeの有効性!?
ゲームは日本の代表する文化。あれだけの人を熱狂させるゲームを体験させないのはもったいないという視点もある。何が正解か分からないが、そういう考え方もある。(大原)
読書よりも動画が効果的なものがある。
動画を見ていると笑いながらキツいことを言ってみたり、表情と言動の不一致を理解するスキルが育まれたりする。
お笑いは勉強になる。なぞかけは類似性、メタファー・比喩の理解につながる。
アンジャッシュのすれ違いコントは立場の違う二人が同じ言葉を全然違う意味で使うという多義語の理解につながるんではないか。(矢野)
時代が変わり伝統校よりも新興校の方が時代の変化に柔軟に対応している印象があります。伝統校と新興校のメリットデメリットは?
新興校は実績がないから、プロモーションで人を集める。時代のニーズに合わせたことを言って、生徒を集めて、実行していく。それが実際にできているのかどうかが実績としてこれから出る。
伝統校とはなにか。
自由なところもあれば規律厳しい学校もあれば一貫校もあれば、受験校もあるので一括りにできない。
ここは変えたくない、わが校の資質として変えたくないというところは変えない。
色々な学校は時代によって変わる。学校は同じでも先生や生徒によっても大きく変わるので、伝統校であれ新興校であれ、その環境の中で学ぶ姿勢を親子で探していく。(大原)
人気を博す伝統校は実は新しいことを上手にいれている。(矢野)
宗教に基づいた学校は教育の軸は変わらない。その軸に基づいて教育の善悪を判断していくので信頼に値するかも。(矢野)
時代の変化に、より試験内容も変わってきているが。それが果たして入学後の学校でも活かされていくのか、結局、受験のための勉強になってしまうのか、勉強の内容も変化して行くのか
時代の変化に合わせて変わってきている。
入試を見ると、学校が欲しい子が見えてくる。
入試に対応できる力が着実についているのでそこは学力だけではないメンタルも含めて問われている。
受験だけのチカラにするのか、その先に活かせるチカラにしていくのかは親子で考えていく必要がある。(大原)
3教科で入る高校からの入学者と5教科で入る中学からの入学者の違いは?
理科社会の勉強をどれだけやっているかが違う。
トップ国立大学に行く学生は、中学受験組が大半を占める。理科社会の知識が土台にあるから吸収力が全然違う。
中学時代の勉強は一見目に見えづらくても、大学受験にも大きく役立っていたりする。(矢野)
中受・小受の早期化について
中学受験の早期化している。SAPIXの一部校舎では1年生、2年生から入らないと満席で入れないから低学年から入らざるを得ない部分もある。
早期化のメリット、デメリット。試験の結果に怯えるようになるのは良くないが、一、二年生から塾通いして勉強って面白いと思える子たちにとってはとても良い。
偏差値は通塾歴の長い子ほど良い傾向がある。6年生よりも5年生、5年生よりも4年生からと早くから通塾している子たちのが学力が高い傾向がある。(矢野)
小学校受験としての価値を見出すことが大切。(大原)
小学校受験と中学校受験の共通項は?
小学校受験している子は観察力に優れていたり、学習習慣が身についている子が多い。
一方で、結果が思わしくない場合、親が失敗だと思うと、子どもが引きづって、中学受験の時に小学校受験の時が思い出されて、トラウマになる子もいる。(矢野)
小学校受験の理科的常識や四方観察から図形を見るものなどは中学校受験にもつながる。
小学校受験の準備は季節感を早い段階で身に着けたり、楽しむことで、中学校受験だけでなく、大人になってもつながっていけるから、受験に関係なく、小受勉強はおすすめ。(大原)
受験予定のない子は小学生時代に何をしておくといいのか?
何か一つでもいいから熱中できるものを見つける。一生懸命になれるものを見つけるとそれが礎となって、いざとなった時の集中力となって、没頭する力につながる。(矢野)
受験は一つの選択肢で、それぞれの価値観だが、学ぶというのはすごくその先社会人となっても大切なスキル。学ぶことの姿勢は知識として身に着けるだけでなく、アウトプットするスキルや学ぶ姿勢は社会人や課題に立ち向かうときにできる強さを身に着けられると思う。(大原)
この時代に子育てをしている親へのメッセージ
情報が氾濫している。受験をシンプルに考えてみる。勉強するのも、合格するのも、学校生活を謳歌するのも子ども。わが子を中心に据えて、見守ってあげると良い。(矢野)
AI時代、人間として考える、感じる、先を見通す力、人とコミュニケーションする力、自分らしいアイディアを加えて創意工夫する力、自分らしさが見直されている。実は、これらはAI時代以前から大事にされてきた。子育てはクリエイティブでエキサイティングなこと。型にはめるのではなく、親にしかできないこと、親にしかできない考えや感じる力、子の個性をわかっているから先を見通して、受験を活用して子育てを楽しみましょう。(大原)
※上記はあくまでも個人的にメモ書き留めたものを載せておりますので、間違いなどあるかもしれません。真偽含めてご自身の責任でご判断ください。
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