東京大学の入学式が4月12日東京都千代田区の日本武道館で開かれましたが、入学式での祝辞が話題になっているのをご存知ですか。
東大入学式の祝辞に呼ばれると、自身の政治社会的主義主張を反論できない新入生に押し付けようとする勘違い人間もしばしば現れるが、今年の式辞は自身の経験をベースに語りながら新入生の生き方の役に立ててもらおうとする、お手本のようなよい式辞だと感じた。https://t.co/TIo90731cT
— シータ (@Perfect_Insider) April 12, 2023
「夢」と「経験」についての素晴らしいスピーチ。
東大入学式祝辞、今の時代ぽいし、上からじゃないのがいい感じ。 https://t.co/L4atOIT6A6— おがたよしみ (@yyoooss) April 13, 2023
東大入学式祝辞を読んで。
考えるべきリスクは失敗ではなく、現状に留まること。 pic.twitter.com/Rq11gO2zns— ワーののママ (@tugumi_riku) April 13, 2023
このように、グローバルファンド 保健システム及びパンデミック対策部長である馬渕俊介さんの祝辞が話題になってます。
馬渕さんの祝辞全文はこちら
簡単に要約すると、馬渕さんが人生を生きてきて、
・とても大事だと感じていること、
・大学に入るときに知っておきたかったと思うこと
を2つのお話しを通して共有されてます。
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「夢」について:自分にしか見つけられない夢を探し続け、行動し続けることが重要である。
東大に入るときにはっきり決めていたのは、大学の4年間で、人生をかけて取り組むことを決めたい、ということだったそうです。
馬渕さん自身が異文化に飛び込んで文化人類学者を目指し、フィールドワークを通じて美しい文化の裏には多くの理不尽があることを知った経験から、人々が文化に誇りを持ちながら命や可能性を奪われずに生きられるようにサポートすることが自分の夢であると確信したことを伝えられてます。
・夢に関わる、心震える仕事をして欲しい。他人の評価を気にする他人の人生ではなく、自分がやりたいことに突き進む自分の人生を生きて欲しいということ。
・夢は、探し続けて行動し続ける人にしか見つけることはできないということ。
「経験」について:いろいろな学問や仕事で身に着けた力、「経験」を組合わせて、そのすべてで問題解決に挑むということ
馬渕さん自身が世界銀行で働き、西アフリカで大流行したエボラ出血熱の緊急対策チームのリーダーを務めた経験を通じて、「世界は変えられるんだ」と希望を持てたと話してます。
感染症対策ではスピードが命であり、マッキンゼーで身に着けたノウハウを活用して効果的な資金提供プロセスを行うことで、45日で完了させた。
また、医学的な解と社会的な解との折り合いをつけるために、地域の文化人類学者や宗教リーダー、コミュニティリーダーを交えた協力が必要だったと説明しています。
民間と公共の壁や、医療と文化、社会の壁などを「越境」した経験を持って、問題解決をまとめる力は、問題がどんどん複雑になるこれからの世界では、本当に重要になります。
「環境が人を作る」。
人間は弱くも強くもあり、自分のいる環境をたった一人で突き抜けて大きく成長していくことはとても難しいですが、逆に凄い人たちの中で、あるいは修羅場に身を置いて、難しい挑戦を続けていると、それが普通にできるようになって、その次のさらに大きな機会に手が届くようになります。
環境は、「わらしべ長者」のように力をつけて、「経験を組合わせ」ながら得ていくものです。
「リスク」について:挑戦を恐れず、自分にしか歩めない道を進むことが大切である。
人生は限られた時間であり、世界は不確実で不安定で危険が多く、逆にとてつもない可能性にも満ちたものであるため、リスクを取らずに現状に留まることが最も大きなリスクであると話している。
また、最大の問題に立ち向かう最高の頭脳が必要であり、皆さんにも世界や日本の問題に立ち向かって欲しいとの思いが込められている。
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この馬渕さんの祝辞は藤井輝夫学長の式辞で、
対話型AI「チャットGPT」について、米ノースイースタン大学長の書籍を引用し、
「人工知能(AI)やロボット技術の進化した時代の大学教育では、創造性を育む基盤として経験学習が重要である」
と述べたことともつながってます。
これらは幼児教育にも通じるところがありますね。
これからのAI時代を生き抜くスキルとして、「体験・経験」が重視されてくることが伝わってきますね。
AIが進化する時代において、体験学習が幼児にとって重要な理由としては下記のようなことも考えられます。
・実践的なスキルや知識を身に付けることができる
体験学習は、実際に物事を体験することによって、子供たちが自分で問題を解決する力を身に付けることができます。例えば、ロボットやプログラミングの教育においては、実際にロボットを組み立てたり、プログラムを書いたりすることで、理論だけでなく実践的なスキルを身に付けることができます。
・創造性や発想力を養うことができる
体験学習は、問題解決能力だけでなく、創造性や発想力を養うこともできます。実際に物事を体験することで、自分の考えを形にすることができます。例えば、芸術や音楽の教育においては、自分で創作することで、自分独自のアイデアを形にすることができます。
・失敗や反省を通じて学ぶことができる
体験学習は、失敗や反省を通じて学ぶことができます。失敗や反省を通じて、何がうまくいかなかったか、どうすればよかったのかを考えることで、より深い学びが得られます。例えば、ロボットやプログラミングの教育においては、プログラムがうまく動かなかったり、ロボットが思うように動かなかったりすることがありますが、それを改善することで、より良いスキルを身に付けることができます。
このように、AIが進化する時代において、体験学習は幼児にとって非常に重要な役割を果たしていくと考えられます。
実際に物事を体験し、問題解決能力や創造性を養い、失敗や反省を通じて学ぶことで、幅広いスキルや知識を身に付けていきたいですね。。
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