4歳の娘の何か好きなものを深堀してあげたいな
日々、そんなことを考えているのですが、いたって普通な我が子。
よそ様のスーパーキッズのように、魚や昆虫、動物など…興味を深堀りできるものが見あたりません。
日頃からできる限り、見ているつもりなのですが…見てないのかな。
いたって、素朴な愛すべき4歳の娘。
そんな時、ふと娘が言ったのです。
ねえ、パパ。出汁ってどうやってできるの?(4歳娘)
その瞬間!
そうか、これだ!!
(本当か?半信半疑)
早速、やってみよう!
実は、娘は出汁が大好きで、うどん屋さんに行くと出汁まですべて飲んでしまったり、家で作る卵焼きは出汁の量によって食べてくれる量も違ってきたり、先日も新宿駅構内で鼻を効かせて出汁スタンドを見つけては美味しそうに飲んでました。
普段、お菓子も食べず、甘いものがあまり得意ではない娘。
唯一と言っていいほどの大好物が「だし(出汁)」でした。
それを忘れてました笑。
ということで、善は急げ!いや、事を急げ!とばかりに早速予約。
早速、近場で出汁が作られるところを調べて、行ってきました。
「ほんだしコース」味の素川崎工場
味の素川崎工場の見学コースは?何歳から参加できる?募集人数は?
味の素川崎工場では、個人向けにいくつかの工場見学コースが用意されているようです。(いずれも無料)
コース | 時間 | 年齢制限 | 募集人数 | 内容 |
味の素コース | 70分 | 2歳以上 | 各回30名 | うま味調味料「味の素®」の歴史や製法・活用術を学び、うま味とは何かをより深く理解できるプログラム。 |
ほんだしコース | 90分 | 2歳以上 | 各回20名 | 「ほんだし®」が長く愛されている秘密を製造工程の工場見学と併せて原料のこだわりや商品の特徴である顆粒の特性を学びます。 |
クノールスープコース | 100分 | 2歳以上 | 各回15名 | 「クノール® カップスープ」や「クノール® スープDELI®」のこだわりを体験型ゲームや試食を通して学びます。 |
お仕事体験コース | 70分 | 小学1年生以上とその保護者(1家族4名迄/保護者1名につきお子様3名迄) | 各回小学生親子20名 | 当日だけの社員(模擬)になって頂き、疑似作業体験と工場で働く人の話などを通じ、安全安心なモノづくりとは何かを学びます。 |
引用:HP
さらに、学校向けとして「社会科見学コース(120分)」が用意されているようです。
社会科の学習指導要領を踏まえ、商品が作られ消費者の手元に届くまでの流れ、商品を作る工夫や努力、企業や働く人の思いなどを体感することができるプログラムです。
また、味の素グループにおけるSDGsゴール12の「つくる責任/つかう責任」をテーマに、環境への取組なども学ぶことができるコースとなっています。
味の素川崎工場の「ほんだしコース」に参加してみました!
味の素川崎工場への行き方は?アクセスは?
京急川崎駅から京急大師線2駅の「鈴木駅」下車で、目の前です。
京急川崎駅までは、品川からの所要時間は特急で約12分、各駅で約20分です。
「鈴木駅」に降りると改札は1つのみ。
川崎駅から到着した私たちは線路を渡り、改札口へ。
線路を渡って、反対側のホームに移動するのって、なんとなく昔懐かしく、ノスタルジックな感じですが、娘にとってはとてもワクワクすることだったみたいで、おおはしゃぎでした。
駅の改札を出て、右側は味の素川崎工場の入口。
工場関係者しか入れないゲートになっています。
そして、どちらに向かっていけばいいのだろうか、工場に行っていいのかな?なんて思って、足元をみると、何やら足跡が。
娘は足跡をケンケンパしながら、軽快に進んでいきます。
実はこれの足跡をたどっていくと、味の素川崎工場の工場見学の受付場所である「味の素グループうま味体験館」につくことができます!
味の素川崎工場へのアクセス
〒210-0801
神奈川県川崎市川崎区鈴木町3番4号
フリーダイヤル0120-003-4769:00〜16:00(月~土)
京浜急行「京急川崎駅」から大師線に乗り「鈴木町駅」で下車 徒歩1分
味の素グループうま味体験館で工場見学の受付
駅から辿った足跡の先にあった「味の素グループうま味体験館」。
駅から徒歩1分ぐらいで目の前です。
味の素グループうま味体験館の向いにはイトーヨーカドーがありました。
受付には、まず、「味パンダ」が出迎えてくれます。
そして、何人ものスタッフさんが待ち構えており、とても心温まるぐらい歓迎してくれます。
受付で、予約申込をした私の名前と、身分証を呈示します。
※申込者の身分証確認が必要となります(同行者は不要)ので、お子さんの名前で申込をしているとややこしいことになるので、保護者の名前で申込をされることをおすすめします。
受付を済ませると、ロビーには様々な味の素商品の歴史や陳列となってます。
そして、ロビー奥には、きれいなトイレとコインロッカーがありました。
コインロッカーは無料ですので、工場見学の際には余計な荷物を預けて、身軽に参加できます。
出発時間まで多少時間があったので、ロビーに座ってモニター動画を見ていると、スタッフの方から「写真を撮りませんか?」とのお声が。
気球の上に乗っているかのようなバーチャル写真が撮れるコーナーがあったり、巨大な味の素ビンがあったりします。
予約時間の30分前から入ることができるので、多少余裕をもって入っても4歳の娘でも退屈せずに待っていることができました。
ちなみに、到着が集合時間より遅くなった場合、バスに乗車しての場内案内は参加できないとのことなので、時間厳守ですね。
いよいよ「ほんだし」工場見学の各コースへ出発
工場へはコース別に専用バスで移動します。
広大な敷地内をのんびりと進みながら、スタッフの方による味の素や工場の歴史や豆知識に耳を傾け、バスに乗ること数分で工場入口に到着します。バスに乗っていると、すれ違う社員の方などが笑顔で手を振ってくれました。
まるで料亭のような「ほんだし」工場
バスから降りて、いかにも工場のような外観から扉をあけて、一気に目に飛び込んできたのが、まったく別世界の空間。まず、こちらでびっくりしました。
無機質な工場の外観から想像できない内装です。
館内は料亭をイメージして作られたそうで、木のぬくもりや上品な薄明かりの照明、また、ふんわりと漂ってくる優しいだしの香りにより、とても心を落ち着かせてくれます。
このだしの香りに、娘は「パパ、だしのにおい!」と大喜び。
「ほんだし」工場は、7階建で、見学者が行けるのは2階と5階のみとなってました。
なお、工場内で撮影ができるのは、この玄関の入口のみです。
かつお節のカツオについて学ぶ
内部では、まずかつおの泳ぐ速さの体感ゲームがあり、思っていたよりもとても早く泳ぐことが分かります。
そして、かつお節にするカツオは焼津と枕崎で水揚げされたカツオで、大きさは50cmぐらいの比較的小さいものが使われるそうです。
「カツオ」から「ほんだし」になるまでの製造過程を映像などで説明を受けます。
- 凍ったまま鰹節工場に運ばれる。
- 丁寧に解凍され、92℃から98℃の熱湯で1時間近くに煮込まれる
- 3種類に燻し分けて、鰹節※を作る
- 3種類の鰹節が、川崎工場に運ばれるそうです。
- 3種類の鰹節を混ぜて、1/10mmぐらいに粉砕される。
- うまみ調味料、塩や砂糖、かつおエキスなどが混ぜられ、顆粒にする
- 包装してパッケージで完成
ちなみに、※の3種類の鰹節とは下記のように燻し方が違う鰹節をつくり、使うことで風味が良くなるそうです。
- 深燻し(ほんだしのベース)
- 極深燻し(削りたての強いロースト香がする)
- 浅燻し(ふわっとしたマイルドな感じ)
また、鰹節のポイントは香りだそうです。香り豊かな鰹節をつくるために、薪にこだわっているという説明もありました。
粉砕から最終的な製品化まで、その豊かな香りを逃さないよう工夫された環境で進められていることを見終わった後には、再度、「味の素グループうま味体験館」までバスに乗車して戻ります。
かつお節削り体験
味の素グループうま味体験館に戻ると、2階に移動し、まずは本枯れ節を使ったかつお節削り体験を行います。
私も娘もはじめてのかつお節削り体験。
手袋を子供用も用意されて、子どもも安全に体験ができます。
削り方を指導してもらってから、いざ本番。
なんでもやりたがりの娘は、新しいおもちゃを与えられたかのように、要領よく削っていきます。
スゥースッ、スゥースッと鉋で上手に削れたような音がします。
私よりも4歳の娘の方がいい音がして、きれいに削れてました笑。
かつお節削り体験を10分ぐらい楽しんだあとには、今度は目の前に用意された味噌椀で試食体験。
ちなみに、自分で削ったかつお節は食べられないそうです。
うま味体験
テーブルに用意されたお椀に、みそ湯を注ぎます。
この時点で、ほんだしは入ってません。
まずは、みそ湯を味見してみます。
パパ、味がなんだか薄い気がする。
あまり美味しくないよ。
そして、味の薄い「みそ湯」に、「ほんだし」を入れてみます。
小さいスプーンに少々いれたほんだしを入れて試食してみると、驚くぐらい違う味に!
深みが出るっていうんでしょうか。(食レポできないぐらい、ボキャブラリーの足りなさを実感)
そうそう、コレコレ。
パパ、このお味噌汁、美味しいよ!
娘も実感できる味の違いに、本当にびっくりでした。
「ほんだし」が、トーストに合うという話や、火を通さない料理にも使えるということを教えてもらいました。
ほかにも、ほんだしを使った料理レシピを紹介してもらいました。
最後にアンケートを書いて、お土産をもらって終了です。
写真右の味の素は小指の先ぐらい小さな味パンダ(味の素)でした。
お土産も豊富で大満足の工場見学でした。
味の素川崎工場とは?
日本国内には、味の素グループの工場が3つあるそうです。
神奈川県川崎市の鈴木町に位置する川崎工場がもっとも古い工場と言ってました。
東京ドーム8個分に相当する約10万坪の敷地にあり、「味の素」や「ほんだし」「Cook Do」といった製品の製造工場から物流センターまでを備えた工場だそうです。
味の素川崎工場見学の予約の仕方は?
工場見学は個人と団体、学校で予約が分かれており、いずれも下記専用webサイトから申込ができます。
私たちは行こうと思った2日前に、たまたま空いていて予約することができました。
番外編:工場見学後の昼食は?
工場見学の受付及び解散場所である「味の素グループうま味体験館」の目の前に、イトーヨーカドー川崎港町店があります。
こちらの1階がフードコートとなっていて、私たちは休憩がてら昼食をとりました。
フードコートには、ポッポ、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキンなどがありました。
イトーヨーカドーならトイレも安心ですね。
番外編2:新宿新南口でスープスタンド
先日、新宿新南口の改札内で見つけたスープスタンド。
だしの香りがすると言って、見つけたのは娘。
鼻が利くというのでしょうか。
早速、だしスープを購入して飲んでました。
のど乾かないのかな、と心配をよそに。
NEWoMan 新宿店
思い付きで動いた初めての工場見学でしたが、娘も大好きな「だし」ということもあり、大満足のようでした。
特に、かつお節削り体験はなかなかできる体験でもないので、テンションが上がりっぱなしでした。
今度は、ほかのコースも参加してみたいなと思います。
良かったら、足を運んでみてください。
本記事が何かの参考になれば幸いです。
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