前回に、人気保育士「てぃ先生」の講演会に行った話をしました。
その中で、
という設問に対して、
子どもを一人前の人と思って接していると言いながら、
実は、子どもには大人と違って結構理不尽な頼み方(指示?命令?)になっていないかという話でした。
その例として、水を取ってもらうときの依頼の仕方という具体例が分かりやすかったということでした。
今回は、その続きです。
今回もとても具体例が分かりやすく、参考になる話でした。
親子のコミュニケーションがスムーズにいっている家庭の共通点とは?
ケース1:「待つ」ことが出来ている
うちでは勉強しなさい!って言ったことがありません
口酸っぱく「勉強しなさい!」とは言わないけれども、
リビングとかにちょっとやってほしいドリルとかが置いてある。
置いていて1週間、2週間、3週間も置いておく。
そして、ずっと置いてあると、いつか子供がこれ何って興味を持つ。
なんだろう?いつも置いてあるな。
そのタイミングを逃さない。
「これは、こういうやつなんだよ。じゃあママとパパと一緒に一問だけやってみようか!」
と、そこで思いっきり認めてあげている。
そういう家庭は、確かに「勉強しなさい!」とは言ってないが、「勉強しなさい!」と言わないで、さらに全く何もやらないわけではなく、そういう種まきをしっかりと、やっているのではないかという話をされていました。
ケース2:子どものよい姿をとにかく見逃さない
勉強しないとか、宿題しないとか、片付けないとか、ご飯食べないなとか、子どものいろいろな「やらない行動」に目を向けるのではなく、たまたま勉強した時、たまたま宿題やった時、たまたまご飯食べた時、たまたま片付けたときに、100回中1回の良い行動をした時に、きっちりとリアクションをしている。残りの99回は口を出さない。
(たまたま、勉強や片づけなど良い行動をした時)
片づけていて素敵ね!
おっ、今日は何の勉強しているの?
100回うちのたった1回の自分の行動を親が認めてくれたら、子どもはそれを増やそうとする。
ガミガミ言って何かをさせるっていうことで、子どもの行動を増やしても、それは結局習慣に繋がりらないし、モチベーションも続かない。
100回に1回でいいから、自分のその良い行動を認めてくれたらそれが増えていくという話が参考になりました。
ケース3:悪いことした方が良いと学習させてしまっているケース
キッチンの向こう側のリビングで子どもが
「絵を描いたよ!」「片付けしたよ!」「これやったよ!」「ブロックも積み上げられたよ!」
と良い姿をアピールした際に、
手元を動かしながら「よく描けたね!」「お片付けできたね!」「よくできたね!」「すごいね!」
と言葉で返答しがち。
一方、何か悪いことをした場合、今やっていることの手を止めて、キッチンから飛んで行って、注意したりする。
そうすると、子どもは
自分が良いことするよりも悪いことをした方がすぐに構ってくれるし、自分の方に来てくれるし、自分の話も聞いてくれるし、自分の目を見て話もしてくれるし、悪いことしたほうがいいじゃん
という風に学習してしまう。
普段から子どものよい姿の方にきちんとリアクションを!子供のよい姿の時にこそ!
常に、子供の姿に目を向けることを根気強く毎日繰り返して行くと、子供は「良くないことをするよりも良いことしたほうが、お父さん、お母さんがポジティブに自分のことを認めてくれるんじゃないか」っていうふうに学習しますという話が参考になりました。
次はまた、具体的な話が続きます。
前回のものも含めて、よろしければ通しでお読みくださいませ。
てぃ先生の講演から学んだシリーズは全3部作となっています。
第1部
第2部
第3部
よろしければお読みくださいませ。
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